ミロクローゼ

ミロクローゼ

石橋義正監督の最新作『ミロクローゼ』(英題:Milocrorze: A Love Story)は、2011年の日本映画(日本での一般公開は2012年11月24日)。失恋した男が自分を捨てた女の幻影を求め時空をさすらう3部構成のラブファンタジー。

花屋に勤めるユリに一目ぼれしたタモンは、なんとかユリの気を引こうとするが、ある日突然ユリは強盗に連れ去られ姿を消してしまう。ユリを捜し求めるタモンはやがて時空を越え、波乱万丈の冒険を繰り広げる。主演の山田孝之が金髪おかっぱ頭の外国人、浪人、愛の伝道師という1人3役をこなし、3部構成でストーリーが展開する。

実は遊女役のダンサーとして出演している椿かおりは主演の山田孝之の実姉であり、本作品がが初共演だったそうです。しかし、この共演はまったくの偶然であり、監督をはじめとする周囲のスタッフやキャストは2人が姉弟であることを知らず、2人もその事実を明かさずに撮影を行ったとか。撮影が全て終わった後に山田が監督だけに姉弟であることを明かしたそうです。

評価

他の石橋作品と同様、見る人によって評価が全く別れる作品となっています。合わなかった人の意見として意味がわからない、演出が長い、笑いどころが分からない…などが目立ちます。しかし、はまった人からすると奇想天外さが癖になる、アートな雰囲気がいいなどの高評価を得ています。また、主演の山田孝之が1人3役を演じている事から、山田祭、山田のPVなどという感想も少なくありません。石橋義正作品を代表するバミリオン・プレジャー・ナイトや俳優・山田孝之か好きな人にはガッツリはまる作品となるでしょう。

2011年7月14日から8月7日までカナダ・モントリオールで開催されたファンタジア・フェスティバル (Fantasia Festival) において以下の賞を受賞。

  • 長編劇映画部門 最優秀監督賞(石橋義正)
  • 観客賞部門 長編アジア映画 銀賞
  • 最も革新的な長編劇映画部門 金賞(Most Innovative Feature: GOLD)
  • Guru賞 最もエネルギッシュな長編劇映画部門 銀賞(Guru Prize for the Most Energetic Feature: SILVER)

2011年9月22日から9月29日まで米テキサス州オースティンで開催された全米最大のジャンル映画祭ファンタスティック・フェス (Fantastic Fest) においてファンタスティック映画部門最優秀作品賞受賞。

2012年3月19日に香港で開催された第6回アジアン・フィルム・アワードで衣装部門(天野恭子、江村耕市)にノミネートされた(受賞はならず)。

「ぴあ」調査による2012年11月23日、24日公開の映画・満足度ランキングにおいて、20代から40代を中心に高い支持を集め、トップとなった。

登場人物

オブレネリ・ブレネリギャー
演 - 山田孝之(成長後37歳時)、下地幸多(幼少期7歳時)。オレンジ色のおかっぱ頭の外国人。子供っぽい性格をしている。
熊谷ベッソン
演 - 山田孝之、青春相談員。愛の伝道師。
多聞(タモン)
演 - 山田孝之、片目の浪人。彼のパートが作中最も長いので、本作品の主人公は彼と言っても過言ではない。さらわれた恋人ユリを探すために時空をさまよう。ユリをさらった強盗団を追う途中、強盗一味がベッソンの車にはねられる。
偉大なミロクローゼ
演 - マイコ、オブレネリ・ブレネリギャーが恋する神秘的な美女。
ユリ / 蜘蛛伊(くもい)
演 - 石橋杏奈、花屋の店員。多聞の恋人。謎の強盗団にさらわれる。
蛾禅(がぜん)
演 - 鈴木清順、伝説の刺青師。ユリの行方に関する手がかりを多聞に与える。
新幹線パーサー
演 - 佐藤めぐみ、ベッソンに恋愛相談をした青年が想いを寄せる女性。
雪音(ゆきね)
演 - 岩佐真悠子、多聞がユリを探して辿り着いた遊郭・天柘楼の案内人。
賭場オーナー
演 - 武藤敬司、天柘楼の賭場のオーナー。
お竜(おりゅう)
演 - 原田美枝子、天柘楼の賭場の壷振り師。
なきゃむら
演 - 奥田瑛二、温泉旅館「なきゃむら」の主人。粗暴な性格の男。「偉大なミロクローゼ」をめぐってオブレネリ・ブレネリギャーと一悶着起こす。
女萎魅(めなみ)
演 - 椿かおり、天柘楼の遊女七人衆の1人。身体が異様に柔らかい。